【福岡】「血管という血管に覚醒剤を打っていた」 小学生から20年以上覚醒剤を使用…“白い悪魔”の恐ろしさを語る

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「趣味ですか?いまのですか?みんなで楽しくBBQしたりとか…、ですかね」と飾らない服装で記者の質問に答える女性は、福岡県内に住む30代の横山英子さん(仮名)だ。一見、どこにでもいる普通の女性に見える英子さんだが、「誰にも言えない秘密」を抱えていた。
【画像】「軽い気持ちで手を出した」小学6年から20年以上覚醒剤を使用していた女性が語る楽物の恐ろしさ
■きっかけは新人戦前の大けが
福岡県在住・横山英子さん(仮名):「血管という血管、どこにでも覚醒剤が打てたら、打ってましたよ。一番、最初は小学生の時かな…」
英子さんを20年以上に渡ってむしばんだ「白い悪魔」の恐ろしさが語られた。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名)「覚醒剤やめて、もう2年ちょっとたつんじゃないですかね。まあ、でも、今までの人生の中では(2年は)最長」
英子さんは、20年以上覚醒剤を使用していたという。覚醒剤との出会いは、小学6年生の頃だったと話す。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名)「初めてしたときは、とりあえず全身の毛が逆立って、体が「ふわー」ってなる。それがずっと続く」
友だちの兄が覚醒剤を持っていたことから、軽い気持ちで手を出したのが最初だった。その1回きりで、しばらく使用しなかったというが、あるささいな出来事をきっかけに覚醒剤を常用するようになる。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名)「ほんとささいなことです。部活で1年生なのにレギュラーしてたので、部活が楽しくて仕方なかったんですが、新人戦の前に指を折ってしまって、正直、そこがきっかけで、クスリし始めたんですよね」
英子さんはスポーツが得意で、学校で部活をしていた。大事な新人戦の前に大けがをしてしまい、練習への参加もできず、投げやりな気持ちになり、再び覚醒剤に手を出したという。そこから生活は荒れ、学校からも足が遠のいていった。
当初は、気持ちを安定させるために覚醒剤を使っていたという。しかし、10代の後半になると街でも指折りの稼ぎを上げる「覚醒剤の売人」になっていた。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名)「月100万円はザラじゃないですね。ブランドもの買ったりとか、車、一括でぽんと買ってみたりとか」
■今は子どもの成長と普通の仕事が幸せ
30代に入るまでに結婚や出産を経験しながらも覚醒剤をやめることができず、6度の逮捕と4回の懲役を経験。4度目の逮捕に至っては、子どもの前でのことだった。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名)「懲役中、子どものことがよぎりました」
英子さんに転機が訪れたのは、4回目の懲役のとき。刑務所の中で自分を見つめ直し、塀の外に残した子どもたちに思いをはせた。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名)「自分がそういうことをしていることに対して、子どもたちをちゃんと見られてないというのに対して、悪いなと思った。自分に対しての嫌悪感しかない。「また、しよっかな」という思いは何回もあったけど、でもそれを家族にしてもそうやし、子どもたちとの距離にしてもそうやし、支えてくれる人たちの信頼を裏切りたくなかったので」
英子さんは覚醒剤を断ち切るために周りの環境を大きく変え、今では医療関係の仕事に就いている。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名)「今、つつましいどころか貧乏してます。でもそれが楽しくなりました。子どもの成長が見れるっていうのもすごくうれしいですし、身近にいるっていうのもうれしいことですし、普通の仕事をして、給料も、月に自分ががんばった分だけ、「こんだけ入るんだな」とか、そういうのみるのも幸せだなと」
医療関係の仕事の中で注射器も身近だ。注射器を見て、昔を思い出すことはないのだろうか。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名)「ありますよ時々。自分が昔、クスリをしてたときに使ってたものが、目の前にあったりするわけなんですよね。打つときの感覚、「バー」って体が、毛が逆立つじゃないけど、「バー」ってなるときはあります。どうでしょうか。どう向き合って生きていくというか。もうそれと…、向き合って生きていかないと…」
英子さんは、取り戻せない時間への後悔をかなり感じている。(以下ソース)
6/26(月) 6:22配信
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